Brexitがイギリスに与える影響は?現地大手金融機関・フィンテック企業経営者の見方


今月開催のThe FT City Network(FTシティネットワーク)では、英国政府が目標とする「Global Britain」に関し、加盟者の考える今後の見通しや課題について議論されました。特に、EUからのブレグジット(Brexit)が進むことから、イギリスは最大の貿易相手であるEUとの経済関係が緩まり、国内経済への影響が懸念されています。そうした中、今回のオンライン会議では、サウジアラビア、中国、米国、インド等、EU域外国との関係の在り方について議論されたようです。また、フィンテックに関する発言もありました。

The FT City Networkとは、ファイナンシャルタイムズ紙が主催するフォーラムで、現在、大手金融機関やフィンテック企業等の企業50社超と政府が加盟しています。オンライン会議を毎月開催し、イギリスが抱える様々な課題について議論しています。

今回のテーマにつき、主だった参加者のコメント(概要)をお伝えします。

<フィンテック企業FUNDING CIRCLE(ファンディングサークル)>
EUや世界各国と親密な関係性を保てる新通商協定の締結を求める。イギリス経済への長期的な恩恵をもたらすことができる。(1フィンテック企業としては、)特に近接市場であるEUへのビジネス機会に大きなポテンシャルを感じる。
FUNDING CIRCLEが顧客アンケートを実施した結果、半分以上がEUとの間でFTA締結を求めていることが分かった。大手企業は比較的容易に世界中にある新市場進出ができるが、資本、人材、時間、政府支援が乏しいスタートアップを含む中小企業には容易でない。やはりEUとの関係性が重要である。

<シティグループ(Citi)>
ブレグジット後、イギリスとEU加盟27カ国の関係が変化することは明白な事実。現在イギリスの最大貿易相手国であるEUと良好な貿易関係を築くことは、最も優先順位が高い案件である。
次に優先順位が高い案件は、ブレグジット後もロンドンの金融街シティがオープンであり続け、高度技術・専門性を持つ人材、資本、投資を世界中から受け入れられる環境を築くこと。これにより、今まで同様、シティで高い付加価値があるサービスを創造し続けられる。

<Legal & General CEOのコメント>
イギリスは、サービス産業、知的産業が牽引する国。更なる輸出を期待できる分野には、フィンテック(FinTech)、インシュアテック(InsurTech)、医療関連技術、航空、自動車、ゲーム、スポーツ等のレジャー、飲料がある。研究レベルも高く、世界上位25大学の内、6大学がイギリスにある。
イギリスが貿易政策に失敗した過去の過ちを繰り返すことなく、建設的でポジティブな関係を他国と築くことができる。それは、イギリスが選択できることだ。中国、サウジアラビア、ブラジル、インド等の国では、今後も巨大な需要が継続する市場であり、これらの国と建設的な関係性を構築することはイギリスのメリットになる。
Legal & General Group CEO Nigel Wilson L&G.JPG


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http://fintechnewslondonfintechjagi.sokuho.org/article/458198547.html



(参考:FT FT City Network transcript: the outlook for ‘Global Britain’ 2018.3.20)
https://www.ft.com/content/86ca577c-2b7f-11e8-9b4b-bc4b9f08f381


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