欧州委員会、フィンテック・アクション・プランを発表!ブロックチェーンとサイバーセキュリティが焦点に

今回はEUの欧州委員会が2018年3月8日に発表したフィンテック・アクション・プラン「FinTech Action Plan」について、ご紹介しようと思います。
EUレベルでフィンテックが議題に上がっているなんて、世界的にも先進的なことですよね!
そもそも、なぜEUが金融業界(FinTech)に注目しているのでしょうか?
それは、金融サービスこそが、先端技術の最大のユーザーになると信じているからです。
(FinTechアクションプランにもそのように書かれています)
確かに、人工知能を搭載したロボアドバイザーやチャットボットによる金融商品の提案等、欧州では先端技術を活用した金融サービスが多数ありますし、消費者側の抵抗も少なく、徐々に普及しつつあります。
(私もいろいろなフィンテックサービスを使用しています。)

では、まずこのアクションプランの目的ですが、以下の3点です。
①革新的なビジネスモデルをEU単一市場全体に拡大する支援を行うこと
②フィンテックや先端技術のトレンドを規制監督当局が把握すること
③サイバーセキュリティの向上と金融システムの統合深化

次に、アクションプランの主な内容ですが、個人的に特に興味深いのは、EU FinTech Laboratory(フィンテック・ラボ)です。
これは、域内各国の規制監督当局を年4回集め、ワークショップや議論等を通じて先端技術に関する知見を深め、規制・監督を改善しようという試みです。資金やシステム人材に余裕がある国もあれば、そうでない国もある中、EUはこうした機会を用いて域内規制当局のボトムアップを図ろうとしているのですね。
他にも、各国が実施したイノベーションハブ(innovation hub)やレギュラトリーサンドボックス(Regulatory Sandbox)等の好取組事例を共有する等、規制監督当局向けの行動計画があります。

アクションプランでは、先端技術として、人工知能(AI)、モバイル・アプリ、クラウド・コンピューティング、ビッグデータ分析等、様々な技術を事例として挙げていますが、特に注目しているのは、分散型管理台帳・ブロックチェーンです。アクションプランでは、ブロックチェーンに関する包括的な戦略策定や、同技術を活用した上場企業との情報共有の仕組み作り等も盛り込まれています。

EUは、ブロックチェーンは、社会・経済における資産のあり方について根本から変革させうる技術であると見ています。ブロックチェーンといえば、ビットコイン等の仮想通貨を思い浮かべる方が多いと思いますが、安全な環境下における情報共有システムとして、様々な実用化が期待されています。今は、まだまだ研究・開発途上ですが、金融業界では、R3やB3i等のブロックチェーン研究・開発のコンソーシアムを立ち上げ、実用化に向けた実証実験を繰り返しています。R3やB3iの動きは注目に値するので、また書きたいと思います。

関連記事「シリコンバレーとロンドンのエコシステムの違いは?」はこちら↓
http://fintechkenshirou.seesaa.net/article/fintechkenshirou180818.html

<欧州委員会のプレスURL>
https://ec.europa.eu/info/business-economy-euro/banking-and-finance/fintech-financial-technology_en#action-plan



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