ロンドンは世界最高のフィンテックエコシステム?シリコンバレーとの違いとは

ロンドンとシリコンバレーのフィンテックエコシステムの違いは何でしょうか?


まず、フィンテックの文脈におけるエコシステムとは、企業(金融機関やスタートアップ等)、政府、非営利団体等、様々なプレイヤーが密接に結びつき、相互に関係しながらイノベーションを起こす仕組みと言えます。


日本では、シリコンバレーのエコシステムは発展していると聞きますね。日系大手金融機関は、シリコンバレーに駐在員を派遣し、先端技術の最新トレンドを把握し、ビジネスにどう活かせるか考えています。シリコンバレーでは、将来大きな成長を遂げる可能性があるスタートアップがエコシステムの頂点にあり、その成長を支えるアクセラレーターやエンジェル投資家、ベンチャーキャピタル等の人脈・情報を持つプレイヤーが中間に、そして何とかスタートアップに関わろうと試みる大企業(資金を持つプレイヤー)が最下層にいるイメージです。日系金融機関も、この大企業群にいて、スタートアップへのアクセスを図るために頑張って草の根活動をしています。


シリコンバレー発 アルゴリズム革命の衝撃 Fintech,IoT,Cloud Computing,AI、 アメリカで起きていること、これから日本で起こること -
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では、ロンドンはどうでしょうか?
ロンドンは、歴史的に世界有数の金融拠点として発展してきた経緯から、世界中の銀行、証券、保険会社がある他、金融ビジネスを支える法律家、会計士、コンサルタント、IT専門家が多数存在します。また、IT専門家やIT起業家(スタートアップ)に関して言えば、キャメロン政権時代から、ロンドンにTech City構想(テックシティ構想)と呼ばれる一大IT企業集積地を整備し、高いITスキルを持つ人材を海外から集める等の政策をとっていました。このTech Cityは、ロンドンの金融街シティに隣接する場所に敢えて立地させることで、イギリスの主要産業の一つである金融業の更なる発展を目指していました。さらに、FCAと呼ばれる金融の規制当局が、イノベーション・ハブ(Innovation Hub)やレギュラトリー・サンドボックス(Regulatory Sandbox)等、金融業界におけるイノベーション促進策を実施しています。


このように、金融機関・金融インフラ、IT人材、規制当局のイノベーションに必要な3要素が揃っており、しかも、地下鉄・バスで数十分で相互にアクセスできる立地にあることから、EY等のコンサルは、ロンドンが世界最高のフィンテックエコシステムを持つとのレポートを出したこともあります。
確かに、シリコンバレーにはロンドンに比べても多数のスタートアップや投資家が存在しますが、金融機関はNYにありますし、規制当局は各州によって異なる他、米国全土という意味ではワシントンにあります。イノベーションを起こすのは、足し算ではなく掛け算。技術は進んでも、実際に合って、話し合って生み出されるのですね。

今日もロンドンのどこかで、イノベーションが生み出されているのではないでしょうか。



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http://fintechnewslondonfintechjagi.sokuho.org/article/vcinvestmentukeuchinainnovatefinancebrexitdigitalinnovation.html



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