サンタンデール銀行が規制監督当局とブロックチェーンを活用したプラットフォームを共同開発

2018年3月22日に開催されているフィンテックカンファレンス「International FinTech Conference 2018」において、サンタンデール銀行(Santander)傘下のイギリス子会社サンタンデールUKが規制監督当局であるFCA(Financial Conduct Authority)と共同開発する、ブロックチェーンを活用した情報共有プラットフォームに関するプレゼンが行われました。

開発中のプラットフォームには、ブロックチェーン、マシーンラーニング等、先端技術が使用されています。金融機関は、規制により求められるレポーティングをプラットフォーム上で行うことができるとともに、規制監督当局はリアルタイムで確認し、承認等を行うことが可能になります(スマートコントラクトにより自動承認されるケースもあります)。また、中央銀行(BOE: Bank of England)等、他の政府機関との情報共有もできます。実用化すれば、金融機関・規制監督当局は、規制対応に係る時間短縮化や費用削減が見込めるようになります。


規制・当局対応分野のフィンテックは、Regulation(規制)とTechnology(技術)を合わせた「RegTech(レグテック)」と呼ばれていますが、サンタンデールUKとFCAが進めるこのプラットフォームはまさにRegTechです。RegTechという言葉が幅広く認知されるようになり久しいですが、まだまだ黎明期な印象があります。FCAのプレゼンテイターは、今後の発展への期待も込め、「近い将来、RegTechによる金融システムの変革が発生する」と仰っていました。確かに、このプラットフォームのように、人手を使っている既存の手法から変えるだけでも、全ての関係者にとって大きなメリットがもたらされるのではないでしょうか。

また、FCAによるイノベーションに関するセッションもあり、現在までのレギュラトリーサンドボックス(Regulatory Sandbox)がいかにフィンテック企業の成長を支援してきたかが、FCAの担当者と第2回開催時に参加したInsurTechスタートアップから語られてました。レギュラトリーサンドボックスは、他国の政府・規制監督当局からも有効性が認められ既に複数の国で導入されています。

しかし、FCAは、金融機関・フィンテック企業が複数市場で事業展開していている状況を鑑み、一国による支援策の限界を指摘し、他国の規制監督当局と共同して実施する「グローバル・サンドボックス(Global Sandbox)」の枠組み設立に向けた取組みを行っています。グローバル・サンドボックスについては、別途詳細を記載したいと思います。

カンファレンスに出席していたスタートアップ企業からは、レギュラトリーサンドボックスの有効性や申請時の留意点、サンドボックスを実施した企業の傾向等につき、沢山の質問が出て、かなり時間オーバーしていました。

なお、次回のレギュラトリーサンドボックスは、2018年夏頃に応募されるようです。「応募する」と仰っていたスタートアップもありました。


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同カンファレンスではハモンド財務相が新たなフィンテック戦略について発表しています
詳しくはこちら「イギリス財務相がフィンテック戦略を発表!ブロックチェーンの専門チームを設立」
http://fintechkenshirou.seesaa.net/article/458198547.html

イギリス政府主導の「FinTech Week 2018」の概要はこちらhttp://fintechkenshirou.seesaa.net/article/458198717.html

(参照:FCA HP「Our work programme」)
https://www.fca.org.uk/firms/regtech/our-work-programme

(参照:FCA HP「Regulatory Sandbox」)
https://www.fca.org.uk/firms/regulatory-sandbox/global-sandbox



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